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スピッツの歌詞を読むにあたって、とても大切だと考えていることがあります。
それは、特に日本語の歌詞に一般的な、心情描写の直接的表現を行ってはいないということです。
おそらく、スピッツで作詞にあたり行われていることは、メタファーや象徴を用いてそれらを表現する作業であって、そのために、一読しても何を書いてあるのかがわからないということにつながるのでしょう。
特に欧米圏で、詩には長い歴史があります。
日本で、漢詩や和歌をもとにしていない、口語で自由詩が作成されたのは、大正期以降でとても歴史が浅く、今でも歌詞でそれを用いることは特に少ないと考えます。
詩における表現方法を用いて作詞をするスタイルをとるという点で、スピッツは日本においては珍しいソングライターではないでしょうか。
そこで、このブログでは、その点に注目し、比喩がどのように用いられているか、おおざっぱに言えば、歌詞全体を比喩として捉え、読解を試みようと思います。
そのようにこのブログを読んでいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。